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〜 菌絲体と子実体の区別〜

著:『霊芝文摘』(台湾)編集部 
 近年、霊芝の商品には、菌絲体製品と子実体製品の二種類が見受けられます。ここではその違いについて、簡単に説明したいと思います。

 基本的に、両方とも霊芝から作られた産品でありますがが、このふたつには大きな違いがあります。いわゆる菌絲体とは、霊芝全体の形状において、植物の根に似た部分であり、子実体は植物の株と果実に似た部分を指します。

 栽培段階での違いについて述べますと、菌絲体は深層培養発酵液(糖類、デンプン類を溶かした水)で栽培することが可能であり、約六日間で利用できるまでに成長します。商品として出荷するまでの総日数は約二十日間程度です。一般的には、採取後に固体部分と液体部分とを分離し、固体部分を冷凍乾燥させ、粉末状にしたものを使用します。
  菌絲体は多糖類が非常に多いと言われていますが、培養液の中にはさまざまな種類の多糖類が含まれています(そもそも多糖類とは、分解すると三個以上のブトウ糖になる物質の総称です)。つまり菌絲体製品から検出される多糖類は、実際に菌絲体に含まれる多糖類のほかに、これら培養液中のさまざまな多糖類も含まれます(デンプンも多糖類の一種ですので、デンプンも含まれます)。

 このようなさまざまな多糖類の混合と、霊芝に含まれるある特定の高分子多糖類とを、同日に語ることはできません。また、医学上において「人体の免疫力を高める」と証明されている高分子多糖類は、霊芝に含まれている種類の高分子多糖類(Ling-zhi8など)のみです。

 霊芝の子実体を人工栽培する際には、木くずや米糠で菌床を作り、成長するまでは約百日間です。菌の準備期間も含めますと、出荷までには約一年の時間が必要であり、菌絲体とは栽培方法や時間、労力が違い、当然生産物も異なります。特に培養方法は成長後の含有物質に大きな影響を与えます。薬用物質として非常に有益であるトリテルペンは、液体を使って培養する場合にはほとんど存在せず、菌床を使う培養で初めて有効な量が含まれます。そして最も強調しなければならないのは、古来より使われ、研究されてきた霊芝は子実体の方であり、決して菌絲体ではないのです。よって、子実体と菌絲体とでは人体の健康に与える影響や薬用の価値は全く異なるものであり、同じ霊芝だからと言って、同一視できると言うことはできません。
※日本語訳は2002年11月弊社発行のパンフレット「仁易だより 第4号」が初出です
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